「それもあって、お前をしばらくの間、出禁にしていたんだぞ、凛道。」
「そうだったんですか!?いっそ、田渕が刑務所から出てこれないようんしてほしかったんですけど!」
「それも検討中だが、刑務所に叩き込むほどにはいかなくてな。しかし、こうなった今、瑞希誘拐にかかわってそうなのは、確信できたな。」
「獅子島さんも、確信してくれますか!?」
「そうとしか言えんだろう。奴は前科もある・・・」
「なんや、凛~?そのたぶなんとかさんは、瑞希はん狙ってるんかい?過激なお姉ちゃんがおるなぁー?」
「女じゃないよ!男だよ!お姉さんじゃなくて、おっさんだよ!!」
「うはっ!?ホモかい!?」
「わからないね!知りたくもいないですけど、瑞希お兄ちゃんに性欲持ってるからね!フラれまくってるのにさぁー!!」
「そら、あかんわ!問題やで!そういことするから、ホモの肩身が狭くなり、イメージダウンするんやで~?」
「壮大な問題にしましたね!?もっとも、瑞希お兄ちゃんをユウ化してる時点で、国際問題レベルだけど!」
「ほぉ~環境問題までは行かんか?悪人レベルで言えばどんなんや?」
「マックスだね!時代劇でいえば、悪代官だね!!」
「うはははは!そりゃぁ~悪いのぉ~!瑞希はん、身ごもるんか?」
「できるかっ!!させませんよ!そんな予定あってたまるか!!」
ヘラヘラしながら言うヤマトに、魂を込めてツッコミを入れる。
〔★起こしてはいけないイベントだ★〕
「とはいえ、グラサンの予想は否定できん。このままでは、瑞希が綺麗な体を卒業してしまう。それも、望んで卒業するわけでもない方向にだ。」
「困りますよ、それ!!」
「そうだ!瑞希さんのバックバージンは俺が守るっ!」
獅子島さんの話に、同時に叫んでいた。
「円城寺君!?」
「凛道・・・!」
思わず相手の顔を見る。
重なる視線。
お互い何を言いたいのかわかった。
「円城寺君・・・!僕らで瑞希お兄ちゃんを救うんだ!」
「そのつもりだ・・・!任せとけっ!」
〔★2人の気持ちは1つになった★〕