「お前!?それ言うために、無理やり乗車したのかよ!?」
「うははははは~!まさかまさかや!二人の方がええやんかー!?」
「速度が落ちる!」
「落ちる前に動けばええーやん!2人やったら、1人が車に飛び乗って止めたらええやんか~!?わしが飛ぶ役でええから♪」
「ジャック・バウアーかよ!?」
〔★ジャッキー・チェンでもいける★〕
「つーことで、よろしくー!うはははは!」
「チッ!仕方ねぇな・・・・!引きずりおろす暇もねぇーし!」
「はあ!?嘘だろう、カンナ!?簡単にケツに乗せるなよぉー!」
あたしの声が聞こえたのか、小さくなっていた悠斗が声を上げた。
遠吠えのように、さらなる言葉を悠斗が叫ぶ
「凛道といい、関西人といい~!特に関西人コラー!俺ら差し置いて何してる!?」
「うははは!救助活動に決まってるやーん!?」
悠斗の文句に、後ろをふり返りながら関西男が答える。
「誰が助けるかで順番決めとったら、手遅れになるでー!?つーか、カンナちゃん!リーダーもやかましいが、なんや、あのちっちゃいのが一番うるさいんやな~!?」
「それ俺か!聞こえるぞコラ!?」
「つーか、オメーもうるせぇよヤマト!運転に集中できねぇ!」
「いや~怒られたわ~うはははは!」
あたしや悠斗の言葉に、ゲラゲラ笑って答える関西人。
「お前、声がでかすぎんだよ、ヤマト!飛ばすから、ちゃんと捕まれ!」
「うははは!まかせときー!」
そう言って、後ろのシートをしっかり掴みながら答えるヤマト。
「凛ちゃん救助隊、GOやでー!!」
「ああ!待ってろよ、凛!」
(今助けてやるからな!)
だからあたしも、前を走るワゴン車を追うことに集中した。
後ろで仲間の男たちの声がしたが無視した。
今の優先順位が凛だから。
~僕らはみんな悩んでる!?真面目っ子ライフも新展開!?~完~