「僕のことだって君は、SHIELDとして立ち向かうつもりだった!それを浅原と蛇の目がぶち壊したから、怒ってるんじゃないか!?」

「違う!勝手なこと言ってんじゃねぇぞ!?」

「違わなくないよ!君は、それを認めたくないだけだ!SHIELDがSHIELDでなくなったことがショックだったんでしょう!?」

「やめろ!違うって言ってんだろう!?」

「じゃあ、尾村を慕っていた気持ちは嘘なの!?尾村を追放されて、大事にしていた憧れを傷つけられたから、君は――――――!」


「もういいっ!!」




ダンっ!と可児君の側の机が音を出す。




「もう・・・・やめろ・・・・!」




握った拳を、叩きつけた可児君がうめく。




「もう・・・・もどられねぇ・・・!元には・・・・SHIELDも、俺も・・・・俺は一人なんだ・・・・!」



(1人。)



重くて、つらい言葉が心に響く。

だからそれを聞いて、私自身が一番驚いてしまった。





「だったら可児、俺のところに来ればいいじゃねぇか?」




そう言った自分にびっくりした。




「・・・・・・・・・・・えっ?」

「えっ!?ちょ、凛!?」

「何言ってんだ、凛道!?」




キョトンとする可児と、ギョッとする爆裂弾の二人。

これに、意外と冷静な態度で私は答えた。




「『俺』は可児のこと、嫌いじゃねぇ。同じ硬派として、良い奴だって思ってる。」

「なっ・・・!?り、凛道!?」

「喧嘩もだけど、やり方が好きだ。君は、カンナさんに手を出さなかった。俺の大事な友達に・・・あの時は、君だけがまともに見えた。筋を通してたからな。」

「り、凛っ!?ちょ、なんであたしを~~~!」

「だから、可児!俺と一緒に龍星軍やろうぜ!」

「えっ!?」

「はあああああ!?凛!?」

「何言ってんだ、凛道おい!?」

「うん、それがいい!可児、一緒にやろう!」




自分で言って自分で納得。

誘えば、オロオロしながら可児君は言う。