「凛道が・・・オメーが敵とわかってはいたが・・・!2代目の墓参りの席で、ポリ公相手に切ったタンカの良さ!同時に思い出した、俺との戦い!漢らしい硬派な姿!・・・ちくょうー・・・完敗だぜ・・・・!グズッ!」

「あの、ちょっと?」




そう言って目頭を押さえる相手に困る。

その上で可児は、さらに困ることを言った。




「獅子島さんだったな、初代副総長の?」

「見ればわかるだろう。」

「へっ!さすが、凛道蓮の先輩だぜ。ふてぶてしいところを、受け継いでやがる。」

「別に僕、獅子島さんは真似てませんよ!?」

「ほぉ~その言い方だと、俺のマネはしたくないのか、凛道・・・!?」

「きゃー!?痛い、痛い、ごめんなさい!」



とっさに言い返せば、ヒクッと顔をひきつらせた獅子島さんが私のほっぺをひねる。



「こら、伊織!凛をいじめるな!」

「瑞希お兄ちゃ~ん!」

「チッ!すぐに、瑞希に逃げやがる・・・!」

「そうよ!凛ちゃん、モニカちゃんに泣きついて~!」

「やめろ、凛たんが・・・うう・・・困るだ・・やべぇ、吐きそう!」

「わははははははは!」


「あれを見てもまだ、凛道が漢らしいのかよ、可児?」

「くっ!とにかく!一目置いてんだよ!」



呆れながら私を指さす円城寺君に、強引な口調でハゲ君は言った。



「俺は、尾村さんがいたからSHIELDを選んだ!けど・・・あの人も、俺が思うような硬派じゃなった・・・」

「やっと、気づいたのかよハゲ。」

「黙ってろ、大河!」

「そうだよ~話が進まないよぉ~」



カンナさんが注意し、私もほっぺをさすりながら言えば、可児が険しい顔で言った。