「でも、でも・・・」

「俺も、凛たんの先輩だろう?瑞希だけじゃねぇーからさ・・・?」



そう言って伸びてきた手が頭に触れる。

弱弱しい動き。

思わず、手を握った。



「わかりました!僕、気分がよくなるまで看病します!」

「え!?凛ちゃん!?」

「え?いいの、凛たん?」

「はい!喉はかわいてませんか?風邪の時は、水分不足になりがちですから、マメに取らなきゃダメですよ!?」

「そいつはウィルスに感染したわけじゃないぞ、凛道?」

「ありがとな、凛たん・・・その言葉で、元気出て・・・おえぇええ・・・!」

「ぎゃー!?烈司さん!?」

「別のもんだしてどうすんだよ!?」

「ははは・・・・とりあえず、膝枕でもしてもらおうかなぁ~」

「オメーは枕でも抱いてろ、ボケ!!」

「凛ちゃん、そういうわけだから気にしないでねぇ~?凛ちゃんは悪くないから、責任持たなくいいの♪」

「わははは!つーても、看病ぐれーはしてやれ!お礼だ、お礼!わはははは!」

「は、はい・・・わかりました!」




こうして、可児を助け終った私は、烈司さんを助けるため、彼の側に待機していた。



「凛、ポカリスを取ってくれ。」

「はい♪」



瑞希お兄ちゃんと一緒に~!!



「ううっ・・・凛たん、心なしか、嬉しそうな気がすんだけどー?」

「あう!?い、いえ、その~僕、烈司さんの優しさが嬉しくてー!」

「あははは!そうだな、凛?烈司、よかったじゃんか~?凛に好かれて?俺の方が好かれてるけどっ!」

「そんな、好きだなんて、瑞希お兄ちゃん~!」

「そうだな。凛たんの瑞希への好きはマジだろうけど、俺へのLOVEは少ない気がするよ・・・凛たん・・・?」




〔★烈司の勘は今もさえている★〕