「霊視がどういうもんか知らねぇけど、烈司の場合、力を使いすぎると、ああなるんだ。」
「車酔いしちゃうんですか!?」
「まぁ、似たようなもんだ。気分悪くなって、一時的にああなるんだな。」
「ええええ!?」
〔★自分が犠牲になる能力だった★〕
「そうなのよん!使う時間と程度にもよるけど、れーちゃん酷い時は、数日ぐらいこうなるわ~」
「よかったな、凛道。可児を助け出せて?烈司の犠牲があってこそだ。」
「えええええ!?僕のせい!?」
というよりも!
「そうだとわかっていたら、お願いしませんでした!こんな・・・二日酔いみたいな状態で苦しんでしまうなんて・・・!!」
「ぜーはー・・・凛たん、もう少し、カッコいい言い方なーい?」
「何がカッコイイだよ、馬鹿!凛に先に言えばよかったのに、オメーは!おかげで凛が、困ってんだろう?」
「そうだぞ、烈司。凛道の前で、先輩としてカッコつけるからだ。まぁ寝れば治るから気にするな、凛道。」
「おほほほ~れーちゃんてば、ホント、キザなんだから~まあ、優しい男には変わりないけどねー」
「わははははは!笑えるな!わはははははははは!!」
「ううう・・・瑞希以外・・・・お前ら全員・・・後でコロス・・・・・!!」
〔★言いたい放題だ★〕
青い顔で、額におしぼりをのせた烈司さんがうなる。
それで見ていられなくなった。
「ごめんなさい!烈司さん!」
「あ、凛!?」
タっとかけだして、彼の側まで行く。
「ごめんなさい!僕が、何も知らずに烈司さんにお願いしたから・・・烈司さんは苦しい思いを・・・!」
「はは・・・いいよ、凛たん。霊視とか、言ってなかったからさ・・・」
〔★普通は言わない★〕