いつの間にか行為は終わっていた。
途中でイッてしまったらしい。

「いつまで裸でねてるんですか?」

そう言って私を揺するのは彼だ。
あんたのせいよ。
心の中ではそう思うが口には出さない。

「起きてもほとんど何もできないんだけど。」
私が手を見せて言った。
すると彼は、
「エロい格好してますね。第二ラウンドします?」
何てふざけ半分で返す。

「黙れ、変態。」

「感じきってた人が何言ってるんですか?変態さんはそっちでしょ?」
勝ち誇ったような顔で言い返してくる彼。

「あんたが悪い。」
ぶっきらぼうに答える。
私、ホントかわいくない。
もう少しましな答え方があるのに。
まぁ、でも彼の言うことも間違ってはいないだろう。
彼で感じていたのは私なのだから。