彼が私の膨らみの先端を噛む。
その度に快感しか感じなくなる。
何も考えられなくなりそうになる。
それでも、演技することだけは忘れない。
私と彼女は違うと。
声も顔も性格も…。
何もかもが違う。
それなのに私を通して彼女を抱き続けている。
そんな彼に同情はする。
だが、せめて私をみてほしい。
私はこの行為が嫌なわけではないのだ。
恥ずかしいし、少し怖いが彼に触れられると幸せすら感じる。
でも、それらは全て彼女に対して向けられているもので、私に向けられたものではない。
それを嫌と言うほど感じる。
彼が結ばれることのない相手を、私の親友を想って、 自分の処理しきれない感情を私にぶつけてくるのだ。
私を愛生だと思って。