学校に着いて教室に入ると、いつものメンバーが揃っていた。まぁ言うならいつも一緒にいる友達ってところだ。
「おっはよー!」
そのうちの一人が抱きついてくる。
「お、おはよう…………」
この子の名前は中島優美(ナカジマ ユウミ)。
この子とは中一の時友達になった。
明るくて、思いやりのあるいい子だ。
だからよく、みんなに言われることがある。
『なんかさー、萌と優美って合わなそうだよねー』
いつも気だるげで、やる気が無いマイペースな私。
明るくて、思いやりのあって、みんなに平等な優美。
かなり正反対だと思う。だけど、私はどちらかというと優美のような引っ張っていってくれる人のほうが合っているのだ。
逆に優美は私のようなマイペースな人と一緒だと、まったり出来るから合っているらしい。
まぁとにかく仲は良い。
「んー、やっぱり萌は癒されるなぁ…」
「お世辞どーもー」
「お世辞じゃないからねっ!!」
「はいはい」
私達の朝は大体こう。クラス替えしたときはこの光景に皆びっくりしていたがもう慣れたらしく誰も驚かない。
優美はいい子だけどレズっ気あるんだよなぁ……
まぁ、気にしないけど。