「ヒナちゃん……」




愛斗くんも心配してくれてる。
もちろん、直央先輩も鳥羽くんも、

心配してくれてるのが伝わってくる。




「あはは、九条さんに負けたくないのに、
敵わない気がします。

だって真琴先輩は九条さんのこと大好きだったんですよね?
見てて……分かりますもん。」




私の言葉に直央先輩は俯いた。




「…全校生徒公認のカップルだった。
真琴は、一途に九条さんを愛してたよ」




「ちょ、なっちゃん!」




「いいの、愛斗くん。
分かってるから……」




今も真琴先輩はどこかで九条さんを好きな気持ちを持ってるのかな?