「2人はホント仲良しですね」


ティラミスを食べ終えて、アイスティーで喉を潤す。

葛城さんは私のコメントにウンウンと頷いて。


「そうなの、俺、要を愛してるから」


あははと笑った。

それに対し、椎名先生は呆れたような表情を浮かべ「迷惑だ」と、葛城さんの愛を一刀両断。

でも、葛城さんはなんのその。


「またまたー。嬉しいくせに。要はテレ屋だなー」


椎名先生の攻撃を笑顔で自分の都合いいように受け取った。

本当、いいコンビだと思いながら眺めていると。


「……何でニヤニヤしてるんだ」


怪訝な顔で椎名先生に聞かれた。

どうやら知らないうちに顔がニヤついていたようだ。


「本当に仲良しだなーって」


私の言葉に、椎名先生は「くされ縁ってやつだよ」と言うと、お手洗いに立った。