2人でやると、作業はあっという間に終わった。

「円木くん、なんでもできるんだね。
本当に助かった。ありがとう。」

「いや…あのさ、さっき変なこと言ってごめん。」

「ん?」

さっきってなんのこと?
目で聞き返すと、

「先輩が彼女と帰ってたって…」

「ああ。気にしてないよ。
先輩、人気だからあまり彼女が妬まれないようにああ言ったんだと思うの。」

「…」

それより、大分はやく終わったので何かおごると言うと、
円木くんは近くにあるファミレスのパフェが食べたいと言った。

「甘党なんだ…あ、敬語。」


「同い年だしいいよ。
男同士だとなかなかパフェなんて食べられないんだ。」

家の近い私は徒歩だったけれど、円木くんは自転車だった。
自転車の横で話を続ける。