「これ、明日の?」

「そう…です。」

「先輩…会長とかは手伝ってくれないんだ。」

「いえ、皆さん会場設営とか課外とか忙しくって、私は暇だから……。
会長は、今日は塾…だからすぐ帰らなくちゃいけないみたいで」

「さっき彼女と帰ってるの見た。」


知っている。
だって私は、会長が好きだったから。
彼女がいるからとフラれて1ヶ月ほどが経つけれど、いまだ悲しさは忘れられていなかった。



「そうですか。」

「ホッチキスどこ」

「あ、これです……え?なんで?」