「え、彼女…!?」

だってだって、
今日出会ったばかりなのに…。
そんな私の心が読めているかのように、円木くんはふっと笑った。

「ずっと見てたって言ったら、引く?」

「え……」

「付き合って。いや?」

「いやじゃないけど…でも…」

こんなイケメンと付き合うのが嫌だと思う人なんているんだろうか。

でも、私は先輩のことがあるし…


「会長さ、俺の部活の副キャプなの。知ってる?」

「あ…うん。」

「美人な生徒会の後輩に告られた。でも遊李がいるから付き合えない。勿体なかったって言ってた。」

「あ……」

遊李とは先輩の彼女の名前だ。