千尋って打たれ強いなぁ〜

なんて考えていたら


ドンッ!!

誰かにぶつかっていた。

「ッつぅ…ごめんなさい…」

あたしが考え事なんかしていたからだ。

「…いって…」

あたしが衝突した相手は壁に頭を打っていた。

「わぁぁー!!ごめんなさい!!大丈夫ですか!?」
「大丈夫〜」

彼は涙目で笑って手を振ってくれた。

「…ッうッ…ヒック…」
「わぁ!?何!?やっあの!大丈夫!!大丈夫だから泣くな〜!!」

あたしは泣いていた。
スグ泣く女ってめんどくさいかも…
なんて思いながらも涙はあたしを裏切って頬を流れていた。