パパの指先から、泡が僕の頭の上いっぱいに広がる。


ゴシゴシされてちょっと痛いけど、僕はシャンプーが目に入らないように、ギュッと目をつぶるだけで精一杯。


シャワーで泡を洗い流され、あついお風呂の中に入る。


体を洗い終わったパパが入ってくると、お湯があふれて僕のヨットが流されそうになった。


「ねぇパパ。明日カブトムシいっぱいとれるかな?」


「ん〜、いっぱい取れるかは分かんないけど、パパが真吾ぐらいの時はいっぱい取れたぞ。」