「あ、今お庭でなんか光ったよ!」


僕のことばに、パパもママもお爺ちゃんもお婆ちゃんも、いっせいにお庭の方を見た。


「ほら、あそこの葉っぱのところで、点いたり消えたりしてる。」


お箸を置いて指さした先に、みどり色っぽい優しい点滅。


「あぁ、あれは蛍だよ。静かにしてパパについてきてごらん。」


ごはん茶碗も置いて、パパと一緒にお庭へでた。