軽トラックまで戻ると、お家の中からなが〜い白髭を生やしたお爺さんが出てきた。


両手でついている杖のところまで、白いお髭がのびてる…山羊さんみたいだ。


「あ、吾妻さん。勝手に車を置かせてもらってすいません。」


「…ん?もしかして森川ん所のせがれか?暫く見ん内に、立派になったもんじゃ。車なら勝手に停めとっても構わんよ。」


「息子の真吾です。ほら真吾、吾妻さんにご挨拶は?」


「…こんにちわ。」