太い腕をくんだおじさんは、それから少し考え事をしているように黙ってしまった。


「やっぱりなんでもねぇ。じゃあ行ってみるか。」


パパはふしぎな顔をしていたけど、僕の目はるんるんと輝いていた。


食べかけのスイカを一気に食べおえて、僕の準備はばっちり。


カブトムシをとって、それを絵日記に書くんだ。


そして、僕がとったカブトムシは、夏休みの勲章になるんだ。