セミの声がちかくに聞こえる中でスイカを食べていると、玄関の方から大きな車の音がした。


廊下からまっすぐ見える玄関の前には、大きな木材をのせたトラックがバックしているところだった。


トラックからおりてきた男の人は、まっくろに日に焼けてて、頭にしろいタオルをまいてる。


腕まくりしたしろいTシャツからは、僕の太ももよりもっと太い腕がのびてた。


「じっつぁん、透の奴もう帰って来てんのか?」


そのおっきな声にびっくりしていると、パパが茶の間から顔を出して玄関の方を見た。