「ほ〜大きくなったのぉ真吾。ほら、お爺ちゃんの所にお出で。」


写真では見たことがあったけど、僕はパパの後ろに隠れた。


「ほら真吾。お爺ちゃんとお婆ちゃんだぞ。」


パパに鞄でつつかれたけど、僕はリュックサックの肩当てをギュッとつかんだ。


「まだ慣れてないんだよねぇ真吾?三日も居れるんだから、その内慣れてくれますよ。」


腰をまげたお婆ちゃんはそう言うと、お顔いっぱいのしわを深くしながら僕に笑いかけた。