亮お兄ちゃんたちとは、午後までしかいっしょに遊べなかったけど、駅まで見送りにきてくれた。


また来年も、ぜったいに遊びに来るからねって、電車の窓から大きく手をふった。


僕の住んでる街にはなんでも有るけど、お爺ちゃんたちの住んでる田舎には、なにかがある…それを絵日記に書きたくて、僕は帰ってからすぐに自分の部屋に閉じこもった。


絵日記の主役は、パパやママ、お爺ちゃんとお婆ちゃん、亮お兄ちゃんとお友達、おじさんと山羊のお爺さん、それにお爺ちゃん家の近所の人たち。


その上を、僕がつかまえた亮お兄ちゃんのカブトムシが飛んでる絵。


机の上に虫かごを置いて書いてたけど、書き終えたときには、窓から入ってくる風を浴びながら寝ちゃってた。



この絵日記の一ページが、僕の夏休みの勲章だよ。



           おしまい