そんなたわいのない話をした後、るりは自分の住む場所へとフランに案内される。


そこは城の端にある魔法使いが集まる場所。
通称「魔法塔」と言われるところだ。

城と渡り廊下で繋がっており、魔法塔の建物自体は独立している。
そこで魔法使い達は生活をしながら、日々自分の魔法の精度を高め、そして国のために公務にあたっているそうだ。

今この塔にいる魔法使いは3人。
階毎に部屋割りをされているらしい。



るりの部屋は3階。
中は広いがいたって普通の部屋だ。

ベッドと机くらいしかない。
だがそのベッドは、寝具がふかふかしていて寝心地がよさそうだ。