次の日、るりはモールが用意した魔導服に身を包み、肩まである髪を一つに纏め城へと行く準備を整えた。
モールの言うとおり服の丈が少し短く、膝が少し出るくらいだったがとても似合っている。

そして、生活用品の入ったカバン一つに楽譜が入ったカバン、そしてるりの相棒でもあるフルートの入ったケースを抱え、迎えに来た使いの者と共に城へと向かった。




モールは徐々に小さくなっていくるりを見つめながら、瞳には涙が溢れていた。