「え?」

るりは突然の事で開いた口が塞がらなかった。
私が、お城に・・・!?

「な、なんで?」

「ルリをなぜ国王が知っているんだ?知っている者はそんなに・・・・・あいつか・・・!」

モールは話している途中である事に気付く。
そして声を荒げて使者に問いただす。


「フランが国王に推したんだな?ルリを国の魔法使いとして城に上げる事を!」

「わ、私はあまり詳しい事はわかりませんが・・・、フラン様が推した事は間違いないようですっ・・!」

使者は怯えながらモールの問いに答えた。

「・・・やられた・・・。フランの奴、この手を使いおったか・・・!」

るりは事態が把握出来ず混乱している。

「国を守る魔法使いって・・・どういうこと?この家から城に通ってなんかするの?」