手紙を渡され、その場で読み始める。
そして読み進めていくうちにモールの顔色が青ざめていった。


「どうなされました?モール殿」

使者はモールの表情を見て、心配そうに声を掛けた。

「・・・ああ、大丈夫。しかし、この内容は・・・。これは決定なのかい?」

「はい。国王様がどうしても、と」


るりはモールのただならぬ雰囲気に、食事の手が止まる。

「どうしたの?モールさん」

「・・・ルリ、国王からの命令だ。お前さんを国を守る魔法使いの一人として、城に来て欲しいと」