そんな生活を続けていたある日。 「モール殿。いらっしゃいますか?モール殿」 ドアをノックする音と共に、外から声が聞こえる。 二人は丁度テーブルで食事を摂っているところだった。 「なんだい、食事の時間に」 モールは立ち上がると入り口のドアを開ける。 そこには、城からの使者が立っていた。 「このような時間にすみません。こちら、国王様からの書簡です。モール様にと」 国王から?とモールは少し怪訝な表情を浮かべる。