そう、ガリエルもまたるりに恋をしていたのである。
その気持ちは今までとは違うものだった。
るりだけはフランに取られたくない。
何が何でも自分のものにしたいと、るりに関してはそう強く思っている。
「そうか。ならいいんだ。そう簡単にこの楽しい時間を終わらせてたまるか」
ホッとしたようにそうガリエルは言った。
しかしるりは、その言葉を若干勘違いして受け取ってしまった。
ああ、毎週の食料の供給がなくなるのが嫌なんだな、と。
「モールさんも、なんとかするって言ってくれてるんだけどね。やっぱり心配。これからが憂鬱だわ」
るりはまた大きなため息をついた。
「俺もなんとかするよ。大丈夫だ。心配するな」
ガリエルもまたるりを安心させるように、優しい笑顔でるりの頭を撫でる。
その笑顔がなんとも爽やかで、るりはどきりとしてしまう。
「あ・・・ありがと。期待してるわ」
なんでこんなにみんな優しいんだろう、と思うとともに、恥ずかしくて俯いてしまう。
触れられた頭が熱い。