るりはまた大きなため息をつく。

ガリエルは心配そうな表情を浮べ、るりの座っている石の空いたスペースに腰を掛けた。
ガリエルが座ると思ったより二人の距離は近く、ふわりと爽やかな香水の香りがする。

「あいつがなにかしたのか?」

ガリエルは心配そうにるりを見る。
その表情に、逆に気を遣わせて申し訳ないとるりは思いながらも、フランが言った言葉を話した。



「・・・・自分の妻にするとか自分のものにするとか宣言してたわ。全く・・・」