「何をいきなり・・・・・・ん?・・・・あ、暑い!!!」

フランはいきなり悶え始める。
上着を脱ごうとするが思ったように身体が動かないようで、じたばたとしている。

るりはそこまで暑さを感じないのだが、聴いている人間にはかなり暑く、いや熱く感じるようだ。


「や、やめてくれ!悪かった!熱い!!ホントに熱い!!!!」

フランはその場でのたうち回りながら、るりに懇願した。
るりはその言葉で吹くのをやめる。
音がなくなると、フランの身体からゆっくりと熱さが消えていく。


地味にダメージのある魔法らしい。
るりはなるべくこの曲は吹かないようにしよう、と心で思った。