一方フランはというと、イライラしながらもルリの事をずっと考えていた。 どうしてやろうかと考える傍ら、花に囲まれて美しい音を奏でるルリを思い出す。 あの光景は絶対に忘れられない。 本当に美しかった。 ――――花の中心に立つ、ルリ。 聴いたこともない音と幻想的な音の羅列が、まるで花と会話をしているような・・・。 どうしてだろう。 許せないのに、なぜこんなに心が苦しいんだ。