「だってこの色はね、私のいた地球の色なの・・・。真っ暗な世界に、この瑠璃色の地球が浮かんでいるのよ。・・・綺麗でしょう?」
「地球・・・?ルリのいた世界はそういった名前なのか?」
「そう。地球という星。・・・夜の空に沢山光る星の一つよ。この宝石はその地球を思い出させる。もう戻ることはないけれど、私は確かにそこにいたのよね」
そう言うと、るりはフランを見つめた。
フランもまた、るりを見つめながら呟いた。
「・・・そうだな。そして、私と出会う為にこの世界に来た。きっと必然だったんだ」
「・・・そうね。これは運命。私が愛を知るための・・・・」