「ルリ・クラノ。私は貴女を一生愛す事を神に誓う。・・・私と結婚して欲しい。どうか私の妻になって貰えないか?」
それは、フランからのプロポーズだった。
るりの心が一気に高鳴った。
熱を帯びた情熱的なフランの瞳。
鳥のさえずりも、風のそよめきも聞こえなくなる。
真っ白な世界に、2人きりでいるようなそんな感覚に陥った。
「フラン・・・」
「・・・これを、受け取って欲しい」
フランはポケットから箱を取り出し、それを開けた。
その中には、指輪が入っていた。
そして、その指輪に付いていた宝石。
その宝石の色は・・・。