3日後、魔法長就任の儀式が大広間で行われた。


正装に身を包んだ王族の者達や騎士達が広間に並ぶ中、真っ黒なローブに身を包んだるりが、部屋の真ん中に引かれた赤い絨毯を歩き、国王が待つ玉座へと進む。


「ルリ。今回のそなたの功績を称えよう。この国を、いやこの世界を守ってくれた事を大変感謝している」

「・・・はい」

「これからはこの国の魔法長として、今後もこの国を守って欲しい。よろしく頼むぞ」

「ありがたきお言葉、謹んでお受けいたします」


国王が魔法長の証である、紫色に光る水晶の付いたペンダントをるりの首にかけ、並ぶ者達に拍手を促す。

湧き上がる歓声と拍手。

るりは顔を赤らめながらその者達に一礼をした。