不吉な笑顔を見せると、ゆっくりとるりに近づく。 「さあ、もうあなたも知っているんでしょう?あの曲を。吹いてもらいますよ」 そう言うと、るりの前にフルートを差し出す。 「ここで、吹けっていうの・・・?」 「そう言っても、今のあなたでは死んでも吹きませんよね・・・?ですから・・・」 るりの目の前に、フィランドールの手がかざされる。 抵抗する間もなく、るりの意識はフィランドールに支配されていった。