「お前達、なんかルリに変なことをしたんじゃないだろうね」

モールの目が光る。
フランとグレイはすくみあがった。


「・・・まあ、それは後で問い詰めてやろう・・・。それよりわかった事なんだがね」

そう言うとモールは一冊の古ぼけた本を取り出した。



「ルリ、中を見てごらん」

モールに言われ、るりはその本を開く。
中に書かれていたのは、見慣れた5線譜に書かれた音符。


「・・・・これは・・・楽譜・・・」

「こんな本があるとは知らなかったよ。もう200年も昔の本さ。私の書物の中に埋もれていた」