何日か経ち、調べることがあると家へ戻っていたモールが城へとやってきた。
「昔の文献やら古文書やら魔術書やら色々と調べてね、分かった事があったんだよ。・・・ってルリ、なんだい顔がやつれているぞ?どうしたんだい?」
「いやあ・・・ははは、まあ・・・」
キスのくだりの事件があった夜から、るりの部屋でなぜかフランとグレイが一緒に見張る(というか一緒の部屋で寝る)、とよくわからない結果になってしまい、いつやつらに襲われるかわからない、とるりは明け方まで眠れぬ日々が続いていた。
(結果的に二人は襲うことはなかったのだが)