「おはよう」

心地良いテナーの声に誘われるように、るりは目が覚めた。
目の前には、目鼻立ちのハッキリしたイケメン。
ああ、こんなイケメンに起こされる私は、なんて幸せ者なの・・・。

・・・じゃなくて!!

「わああああああ!!」

るりはびっくりしてベッドから飛び起きた。

あれ?何でフランがここにいるの!?
なんで同じベッドに・・・。

るりはハッとあることに気付いて動きを止める。

あ、そうだった・・・。
私、昨日フランとキスをして・・・。

昨日の事を思い出し、るりは恥ずかしそうにフランを見る。
フランは笑顔でベッドに横たわりながら、るりを見つめていた。