るりは仕方なく布団に潜り込む。
ふかふかの布団が疲れた身体を包み込んで、気持ちいい。


が。


やっぱり、寝ることが出来ない。

俯いた状態で横を向き、フランを見る。
腕組みをしながら斜め下に目線を置き、脚を軽く交差させ少しもたれて椅子に座る姿は、まるで美術館にある絵のようだ。

るりはついその姿を食い入るように見つめてしまう。



やっぱりかっこいいなぁ・・・。
椅子に座ってるだけなのに、なんであんなに綺麗なの・・・。