「これは・・・・!」 「・・・ルリの魔法ですね。ここに確かにルリはいた」 グレイは乱れる呼吸を整えると、呪文を唱える。 すると、空間の一部が歪んで紫色に蠢いた。 「時空の乱れ・・・!!」 「瞬間移動の魔法ですね・・・。これを使えるのは・・・・!まさか」 グレイの顔色が一気に青くなる。 「グレイ様・・・!」 「もしかしてルリは・・・!」