次の日、フランとガリエルは偵察に旅立っていった。

るりはまだ残る筋肉痛に耐えながら、二人を見送る。

「大丈夫ですかね。争いが始まらなければいいんですけどね」

ククルは心配そうな顔でるりに話す。

「そうね。考えたくはないよね」


「二人とも、もしもに備えて気持ちだけはしっかりと持っていてくださいね。必ずいつかはやってきます。人がいれば争いは必ず起こるもの。仕方のないことです」

グレイは現実的な言葉をかけた。


「「はい」」

「行きましょう、忙しくなりますよ」