まあよくもそんな恥ずかしい台詞を言えるもんだ。 と、るりは赤面しながら思う。 「じゃあ、行こうか。ここに手を乗せて。大丈夫、キスはしないから」 そう言うと、フランは右手を差し伸べる。 るりは少し戸惑いながらも左手をその上に乗せた。 るりの歩幅に合わせてゆっくり歩いていく。 そして、ホールへと向かった。