・・・随分と大まかな要望だなぁ・・。
なんだい、一発派手なのって・・・。
「そのパーティーでは我が国の貴族を初め、同盟国の貴族の方々も参加する大きなイベントですから。なにかその人達が驚いて喜ぶような魔法を一つ」
「・・・・うーん・・・驚くような・・・ねぇ・・・」
るりは頭を悩ませる。
どんな事をやったら驚いて、かつ喜んでくれるだろうか。
既存の曲を吹くか、それとも自作するか・・・。
「少し時間をもらえますか?考えてみます」
「よろしくお願いしますね。ついでに、お祭り一緒に行きましょうね」
さりげなく私的なお願いも要求してきたグレイ。
そこには適当に笑って返するりだった。