唐突に心配されて、るりは驚いてしまう。

「・・いや、あの昼になにか争っているような声が聞こえたから・・・ちょっと心配になって」

3人のいざこざはどうやらククルの所にまで聞こえていたようだ。
こんな少年にまで聞かれてしまうなんて、と申し訳なく思う。

「ええ、大丈夫よ。心配してくれてありがとうね」

「何かあったら僕、役に立たないかもしれないけれど、話は聞きますから」

ククルは上目遣いでるりの顔を見る。
その顔がなんとも可愛らしい。

るりはきゅん、と心がなってしまう。


ああ、この子は私の癒し・・・。
心のオアシスだわ・・・。