トントン。

部屋のドアを叩く音が聞こえ、るりの意識が引き戻された。

「・・・・誰?」

あの3人の誰かだったら、ドアは開けない。
そう思ってドア越しに声を掛ける。


「・・・あの、ルリさん。起きてますか?」


扉の向こうから聞こえる声は、今まで聞いた事のない声だった。
るりは少しほっとしてドアを開ける。

目の前には、るりより少し背の低い少年が立っていた。