「・・・ごめん、ルリ。その・・・なんて言ったらいいか・・」
「・・・もう全部あんたのせいじゃない!ここに来なかったら平和に暮らせてたのに!」
るりは怒りを泣きながらフランにぶつける。
怒りの中から滲み出す切ない表情が、フランの心を激しく締め付けた。
ルリは怒りを落ち着けるように深呼吸をする。
そして、ゆっくりと立ち上がった。
「・・・出てって。部屋から。疲れたから横になるわ」
手を貸そうとするが、るりはそれを振り払ってふらふらと歩き、ベッドに倒れ込むようにして寝てしまう。
「ルリ・・・ごめん」
その言葉にルリは何も言わず、ベッドから動く事もなかった。