そう言われてもるりの顔は晴れない。

自分には荷が重過ぎる。
全てはあいつのせいだ、と改めてフランを恨む。

「さて、次はルリの魔法を見せてもらいましょうか。何か吹いてもらえますか?」

どうやらグレイはるりの魔法の事を聞いていたようだ。

「は、はい。では・・・」

るりはフルートを組み立て、ある曲を吹き始める。
それはるりが今頭の中でイメージをし、即興で作った曲。