グレイと軽く会話した後、るり達は部屋へと戻った。

「優しそうな人で安心したわ。フランみたいな人だったらどうしようかと不安だったから」

「あ?それはどういう意味だ?」

「言葉の通りよ、わかってるでしょうに」

ったく、とるりは小さな声で呟く。

「まあ、お前が色々言った所でもう逃げられないからな。覚悟しとけよ」

「・・・は?まだ諦めてないの?」


「当たり前だろう?なんでお前をここに呼んだのか、良く考えてみろ。お前が凄い魔法を使えて、国の為になるのはもちろんだが、一番の理由は私がお前の所に行き易いようにしたかったからだ」