『キーンコーンカーンコーン』

授業の終わりのチャイムが鳴った。

「チャイムがアニソンであれば、

やる気がでるのに…」

なんて独り言を言っていると、

「おーい。ちーちゃん?」

名前を呼ばれて相手を見る。

思った通りの相手だった。

この子は私の友達、鈴木蛍(ほたる)

あだ名は虫、でわなくてほっちゃんだ。

ああ、私の自己紹介を忘れるところ

だった。

私はこの物語の主人公、

名前は、五十棲(いそずみ)ちひろ

高二である。