「琉生くん」 「……なんですか」 「あのね、好きだよ」 毎日必ず一回以上は、「好き」と琉生くんに伝える。 それは、琉生くんに恋をしてから私が決めた、絶対のルール。 学年が違うと毎日会えないから、こうやって会えない日は昼休みに彼の教室まで来て、伝える。 周りに人がいようがいまいが、関係ない。 私は、琉生くんに伝えたい。 好き、その言葉を。 「……」 でも、琉生くんはただ無表情で私を見るだけ。